設立趣意書

 1970年代以前の米国の多くの大学では、理事会の財務・資産運用に対する認識が低く、また資産運用に投資管理の専門家が不足していたため、大学における資産運用は、元本の保証されている預金・債券への投資が主体でした。わが国の大学の財務・資産運用の現状も多くの共通点がうかがえますが、2008年9月のリーマン・ブラザーズの破綻に端を発した世界的金融危機により、一部の学校法人で巨額の有価証券評価損やデリバティブ運用損が発生し、学校法人の資産運用について大きな疑問と課題を突き付けることとなりました。一方で、2012年12月の政権交代による大幅な金融緩和により、経済の閉塞感が多少緩和される中、学校法人の資産運用はようやく金融危機の傷が癒え、運用損計上も略一巡しましたが、学校法人の資産運用は依然、多くの課題を抱えています。

 このような環境の下、2012年9月、一般社団法人大学資産共同運用機構(英語名称:Social Share Capital、以下SSC)を設立致しました。SSCのミッションは、各々の大学の経営戦略、財務戦略に合致した適切な資産運用を行うべきであるとの基本コンセプトに立脚し、大学の長期運用可能な資金を集合し、共同運用による規模の利益を得るとともに運用の効率性を高めるためるための資産運用システムを創造するであります。

 ここに、関係者の皆さまのご理解とご支援を得てミッションを遂行し、SSCが大学をはじめとする社会的要請にお応えできますよう、設立者一同邁進してまいります。何卒ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2012年9月

設立者一同